第3回 Sustainability × 評価・エンゲージメント 講師: 林 寿和様(ESGアナリスト) / 小崎 亜依子様(株式会社Waris )

第3回目となる9月の講座は北川先生の欧州視察レポートから始まりました。 

約2週間におよぶEUを横断しての視察のお話は非常に興味深いものでしたが、特に印象に残ったのはUKで面談されたアメリカ人アナリストの方が「米国企業はまだまだお子様」という内容のコメントをしていたというエピソード。米国企業はInnovationでは世界を牽引しているもののSustainabilityという観点では企業として未熟ということなのでしょうか? 

米国西海岸のテクノロジー企業である私の勤務先では会社の支援のもと環境や教育領域でのCSR活動が盛んに行われていますが、それが企業活動に大きな影響を与えるものとは捉えられてはいないという印象は確かにあり、少々複雑な心境となりました。

一方、今回のメインテーマである「Sustainability × 評価・エンゲージメント」では「ニッセイアセットマネジメント ESG推進室/投資調査室 チーフ・アナリスト 林 寿和様と株式会社Waris 小崎 亜依子様からの講義のあと、医薬品、食品、アパレル、エレクトロニクス、金融という業界に分けたグループをつくりESG投資の課題をディカッション、その結果をプレゼンテーションするというワークショップが行われました。

投資という観点から何を課題として企業を評価するのかをグループでディスカッションすることで、これまで「もやっ」としていた投資評価という観点からのSustainabilityが、すこしではあるものの腹落ち感を伴ったものとなったように思います。 

3回の講座を終え、専門家による講義、参加者でのワークショップ、そして最後にはトピックを選んでの研究といろいろな手法で「Sustainabilityを学び、考える」機会を与えてくれる研究所の活動に感謝しつつも、ここでの学びをどのように「自分事」にしていくかというチャレンジも痛感しています。

昇塚 淑子(ソフトウエア勤務)

 
 
report, pastai aonuma