「日本におけるグリーンボンドの開示情報の分析 2022年」の公表について
一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所(Kamakura Sustainability Institute: KSI.)では、昨年より、日本のグリーンボンドにおける情報開示の現状分析に取り組んでまいりました。この度、新規に発行された銘柄をカバーし「日本におけるグリーンボンドの開示分析2022年」を別紙の通りまとめましたので、公表いたします。
調査の趣旨・目的・背景
グリーンボンド市場は世界的に拡大基調にあり、日本でも発行件数が年々増加しています。一方で、グリーンウォッシュのリスクが懸念されているなか、発行されたグリーンボンドが気候変動をはじめとする環境問題の解決に資する資金調達となっているのか、また、パリ目標に適合するインパクトを生み出しているのかをモニターする機能が日本においては必ずしも十分でない現状があります。
こうした状況を踏まえ、KSI.は発行体や他プレーヤーと利害関係のない立場で、日本のグリーンボンドを情報開示の観点で分析し、幅広い関係者間で現状把握と課題認識を共有することを目的として調査を実施しています。昨年に続き2度目となる今回の調査では、第1回調査の手法を周到した継続調査として、2021年7月から2022年6月末までに国内発行体により起債されたグリーンボンドを対象に調査を行いました。
なお、調査項目のひとつである環境改善効果と指標の適切性については、発行体によるインパクトレポートの開示有無とその内容について、2014年から2021年6月末までに発行されたグリーンボンドを対象に、より詳しく調査した結果を別レポートとしてまとめました。
(別紙1) 日本におけるグリーンボンドの開示情報の分析2022年 (PDF)
(別紙2) 日本におけるグリーンボンドの開示情報の分析2022年 ハイライト版(PDF)
2023年1月