3/30 8:30pm-「AIと倫理ー現役東大生に学ぶ」
一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所(Kamakura Sustainability Institute:KSI)では、3月30日20:30からオンラインセミナー「AIと倫理ー現役東大生に学ぶ」を開催します。
これまでのICT化では、人間の行ってきた定型的業務を代替してきましたが、人工知能(AI)を中心とするICTの進化は、非定型的な知的業務や複雑な手仕事業務においても将来的には代替が及ぶものと見られています。2016年には、「アルファ碁(AlphaGo)」が、囲碁におけるトップ棋士の一人である李九段(韓国)との5番勝負に4勝1敗で勝利したことは、世界に大きな衝撃を与えました(平成28年版 情報通信白書より)。AIの進化には、様々な方面から期待が集まっています。
その一方で、AIと共存する社会においては、AIによる差別などの負の影響も考慮する必要があります。AmazonのAIによる女性差別やアメリカの裁判所に導入されたAIによる黒人差別は大きな衝撃を生みました。客観的なデータをもとに判断するAIは人間にようにバイアスを持たないと直感的には考えられますが、実情は異なります。
AIは、既存のデータから未知のデータに対する結果を予測し、学習過程にて既存のデータを使用するため、既存のデータにない判断を行う可能性はかなり低くなります。既存のデータが公平なものであれば差別は発生しづらいのですが、データは公平なものばかりではありません。我々が手にしている人々のバイアスや偏見という色眼鏡を通して生まれたものであり、完全にニュートラルなデータを手にすることは非常に困難であるからです。
AIを専門領域としつつ、ジェンダーも学びながら、AIと倫理について研究している大学3年生の浅野さんを講師にお迎えして、AIと倫理について皆で考えていきたいと思います。
<こんな方へおすすめです>
・機械学習とそのバイアスについて学びたいと思っている方
・テクノロジーの負の側面解消について何かをやりたいと考えている方
・IT関係にネットワークがあり、それを良い形で活かしていきたいと思っている方、など
<内容>
・機械学習の仕組み
・データのバイアス
・機械学習による差別の克服
・機械学習の運用と公平性、等
<参加方法>
3月29日までに以下のフォームからお申込みください
https://forms.gle/866wtSyZ7wd2shCYA
---詳細---
KSIオンラインイベント「AIと倫理ー現役東大生に学ぶ」
日時:2021年3月30日(火)20:30-21:30くらい
費用:無料
開場: ZOOM(予定)
---スピーカー紹介---
浅野輝(あさのひかる)東京大学工学部3年
システム 創成学科知能社会システムコース所属。専門は機械学習,強化学習。
瀬池山ゼミでジェンダーについても学び、AIとジェンダー、AIと倫理などの領域の研究も行っている。